チック症改善方法
2017/06/27
チック症の改善に、「中森式チック症改善術 」というものがあります。
1日数十分、家庭でできる改善法です。
ご本人もチック症で悩み、本や病院で診てもらった経験があるとのこと。
簡単に内容を説明すると、まず最初に「間違ったチックの改善方法」をわかりやすく説明しています。
これを読むだけでも、今までチック症を治そうとして行っていたことが間違っていた!という方は
少なくないかもしれません。
まず、チックの特徴を徹底的に分析しています。
チックといっても種類はひとつではないのです。チックが起きるのはなぜなのか、このまま一生治らないのか
不安に思う方にも、改善方法とチックの種類の判断方法が詳しく説明されていて、チック症で悩む人に
とってまさに救世主的な存在といえるのかもしれません。
改善術として、これは何度も繰り返し重要であることが説明されていますが、
「自分のチックのタイプを正確に把握する」「原因を突き止める」ということを行います。
原因別に”根本”からチック症を改善する3つの方法を説明してくれています。
その後、1分間毎日あることをする、というのです。
チック症は再発する可能性もあります。再発を防ぐための方法もこの「中森式チック症改善術 」で
説明されています。
チック症だけでなく、引きこもりや恐怖症までも改善した、という成功事例がたくさんでているというのが
この「中森式チック症改善術」です。
子供のチック症の症状について
チック症は自分の意思とは無関係に、体の一部が突発的に早い動きをしたり、
咳払いや唸り声、短い叫び声などを発声する状態が一定期間継続して起こる障害です。
運動チックと音声チックの2種類に分かれており、
例えば首を振る、頭を動かす、瞬きを異常に繰り返す、目を回すなど体が動くものを運動チック、
単純な言葉を繰り返したり、咳払い、唸り声を発声するなどのものを音声チックといいます。
子供のチック症は3、4歳~12歳くらいまでの間の幼児期から思春期にかけ
比較的多くの割合で発生します。チック症といっても、一過性の場合、癖のようなもので
癖のようなもので、慢性化すると「チック症」として診断されることがあります。
ほとんどが一過性で1年以内に消えるといわれています。
しかし、慢性化したり悪化していくと成人しても症状が続く場合があります。
運動チックと音声チックのどちらの症状を持ち、それが1年以上続く場合、「トゥレット障害」と
呼ばれます。
トゥレット障害は、複雑チックともいわれ、多くが10歳以降に現れます。
子供のチック症は精神的な要因が多いとされていましたが、現在では研究がすすみ、
先天的な脳神経系の障害で発症し、後に精神的な影響を受け悪化するという説が強くなっています。
大人のチック症の注意点とは
大人のチック症は、主に2つのパターンで現れます。
幼少期に発症したチック症が、慢性化し大人になっても改善されず
もしくは症状が悪化している場合と、幼少期に発症したチック症は改善したにも関わらず、
精神的ストレスなどにより、再発するケースです。
大人になると、チックをコントロールできるようになる人もいるようですが、
やはりそれはあくまでも「我慢」であって「チックがでない」ということではないようです。
「我慢」することがよけいにストレスとなり、症状を悪化させることもあります。
幼少期に発症したチック症が悪化し、慢性化すると、トゥレット症を患うことが多く、
トゥレット症には、卑猥な言葉や怒鳴るなどの汚言症という症状がでることがあります。
チック症は世間の認知度も低いため、周囲の理解を得ることがなかなか難しく
さらに強迫性障害や精神的疾患を患うことも少なくありません。
自分のトゥレット症を抱えることがストレスになっている場合も多くあります。
また幼少期もそうですが、チック症は女性よりも男性に現れることが多いのも特徴です。
幼少期に発症したチック症が改善したにも関わらず、大人になって症状が再度現れた場合は、
まずは原因はなんなのかを突き止めること、ストレスを取り除くことが重要です。
トゥレット症は、今では薬事療法や行動療法などで治ることもあるようです。
チック症の原因については、遺伝的な要素も
チック症は、これまでは親の愛情不足、厳しい躾などによる、家庭環境のストレスが
原因といわれていました。
しかし最近の研究により、ドーパミンという神経伝達物質の活性の早期低下と、
それによって起こるドーパミン受容体の過剰活動により、チックの症状が起こるということが
わかってきました。
幼児期の脳は、ドーパミンの神経系の活動が成人より多く、成人の6倍以上の活性をします。
10歳までに急速に低下し、15歳からかなりの速さで低下しますが、その後は20歳代前半まで
ゆるやかになり、その後成人のレベルに達します。
チック症は、このドーパミンの年齢の変化がチック症でない子供より早く進むため、脳を
発達させるために必要なドーパミンの量が足りなくなり、その影響でドーパミン受容体が
過剰に発生し、チックの症状がでる、ということが分かっています。
また、チック症にはある程度の遺伝もあるとされています。
チックになりやすい脳の因子があるようです。しかし、この因子をもっているからといって
必ずしもチック症になるというわけではありません。
最近ではチック症と食事の関係も見直されており、原因についてはまだまだ研究が必要であると
いわれています。
